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新刊『福島原発事故と女たち―出会いをつなぐ』
   ISBN978-4-8166-1205-3 定価:1600円+税
   近藤和子・大橋由香子 編

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 2011年、9月19日明治公園での武藤類子さんのスピーチに私たちは釘付けになった。そして「福島の人たち、立ち上がってください」という声に応えた人々がもった、赤地に白抜きの「怒」の幟旗は、今も目のまえに浮かびあがる。

 その年の10月末、「原発いらない福島の女たち」の座り込みに私たちは、衝撃をうけた。彼女たちの行動力につらなりたい、という思いが本書の刊行につながった。 

 13人が原稿を寄せてくれた。 武藤類子さんは多忙な中、インタビュウの時間をつくってくれた。

 類子さんのお母上、武藤十三子さんは、今年88歳になられる。昨年の東京での東電前集会やデモで、何回も姿をお見かけした。そうさせるものは何なのか。今年の3月10日郡山でお話をお聞きした。時間が足りず、原稿をあらたに書き起こしてくださった。白血病で亡くなられた長女凉子さんのことが書かれていた。つらい経験を書いてくださった、福島原発のせいであるか、立証することはできない。しかし、原発立地に近い人たちは、放射線の影響をより受けているのだ。静かに揺るぎない意思と憤り、がデモに向かわせているのですね。

 さて、さきほど「郡山の放射線量は現在どのくらいですか」と、郡山市に電話で尋ねた。郡山駅西口広場で「0.55マイクロシーベルト/h」だという。1年に換算すると、×24×365日=4818マイクロシーベルト。これを1000でわると、4.8ミリシーベルト、ではないか。
 現在一般人の許容量として、1ミリシーベルト/年。だから、これって、5倍近い数値だ。「心配です。
健康に害はないかと思うと」に、電話の向こうの方は、愚かなおばさんが何を言ってるかと言わんばかり、「何がですか?」。

 なるほど、寄ってたかって、何ごともなかったように、まるで原発事故などなかったように振舞う、でもあなたの子どもの健康は大丈夫? あなたの孫の健康は? 自身の健康は? 日本の戦争に自分を、子どもを差し出したように、原発産業に、国策に命を捧げるのですか。

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新刊『天が崩れ落ちても生き残れる穴はある―二つの祖国と日本
に生きて』李貞順著
   ISBN978-4-8166-1206 定価:2000円+税


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 「あの海を豆粒みたいな船で渡ったね、あの時は私も若くて、あんたも小さかった」(217頁)。 貞順さんのオモニは飛行機から海を見おろしつぶやいた。何回読んでも、ここまでくると胸が詰まる。貞順さんとオモニとの姿がうかんでくる。(そして私自身の母の姿も重なる。母と私は海を渡ったわけではないし、命の危険にさらされたこともない、が…)

 朝鮮戦争が終わっても日本から帰らない夫の元に行くために、貞順さんのオモニは幼い娘の手をひいて、馬山から小さな漁船に乗る。日本に向けて命がけの旅。その近くの統営の港を訪ねたことがある。

 李舜臣が、秀吉の軍勢と戦って勝利した海戦の地で港には復された亀甲船が係留されている。湾には大小さまざまな島が美しい景をつくっていた。李貞順さんたちの旅立ちもこのような入り江からだっただろうか。美しい島々が懐かしく蘇る。

 『天が崩れ落ちても生き残れる穴はある』というタイトルは、少しオーバーかもしれないと著者は言う。「犀の角のように一人で行け」というタイトルもあった。「天が崩れ落ちても」は「何が起きても、大丈夫だよ」と、励ましてくれる気がするのだ。

 「天が崩れ落ち」るような厄災、著者もあとがきでメッセージを寄せているが、まさに福島の人たちがこうむったことだ。


2012/10/02 07:12 新刊紹介 TB(0) CM(0)
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