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ミナガちゃん

Author:ミナガちゃん
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 10月1日(金)
 朝、目覚ましが5時に鳴った。時差は1時間。眠気を我慢して、シャワーを浴びて、備え付けのお茶を淹れる。
 朝の台北の街、19階から眺め――左手に台北駅の屋根が見えて、窓は東に向いているから、南西方向に国立台湾博物館や2.28記念館や総統府(かつての台湾総督府)がみえるはず。反対側の部屋だったら、絶景だ。安普請だけど高いのは、この立地条件のせいかな、ここは台北の中心なわけね。
 さて、木村さんの泊まっているYMCAはこの近くだと思うけど。
 8時半、部屋の机の上にあった案内にしたがって、朝食の場所に行く。なんのことはない、見慣れたロイヤルホストではないか。ちょっとがっかり。おまけにYMCAの1階だった。

「おっ、木村さん!」
「無事着きましたか?」
注文を終えたところに、木村さんがドアを押して入ってきた。予期せずに、難なく落ち合ったというわけ。五穀粥の定食、コーヒーお代わり自由、120元(円換算は約3倍する。だから360円。東京のロイホの朝定食は480円ぐらい、少し高い程度)、税金10パーセント。

 ふじゑさんとも落ち合い、午前中に暎暎さんに会いに行く。台北はMRTをつかうと移動が簡単。窓口で500元でプリペードカードを買う。1日なのか、2時間なのか、と聞いているようだ。高いのを買う。500元のうち100元がデポジット、日本のスイカと同じ。

 暎暎さんの父親の頼恩勤(日本名安田宗治)さんは、戦後シンガポールで行われたイギリス裁判で、BC級戦犯に問われ刑死している。カーニコバル島での住民虐殺事件を問われたのだ。木村さんは、頼さんがなぜ罪に問われたのか、刑死しなければならなかったかを追い、頼さんの妻の頼黄甘さんに出会い、娘の暎暎さんにであった。
『忘れられた戦争責任ーーカーニコバル島事件と台湾人軍属』(青木書店 2001)にまとめられたが、その本が台湾の出版社から翻訳された。この旅は台湾での出版記念会に出席するのが一つの目的だった。

 暎暎さん、実におおらかな人だ。
 「暎暎さん、元気か~?」「木村さ~ん」2人は、両手を広げ、長年の友人のようにハグ。大柄で太め、心も体とそっくりにおおらかな人だ。
 マンションの6階の、ご自宅にうかがう。小学校の絵の先生だった暎暎さんのリヴィングは、壁という壁に油絵が架けられていた。大陸のある街を描いた1点、とてもいい。娘さんのイングリットさんも西アフリカのセネガルから帰国していた。30代、テレビのコマーシャルの仕事をしている。ドキュメントフィルムも作るという。英語、中国語、日本語ちゃんぽんで話しは進む。イングリットさん、素敵な人、身に付ける者は単色でシンプルにまとめている。なぜ、アフリカまで行ったんだろう。パートナーと一緒のようだけど。いつか聞いてみよう。

 マンションの敷地ないに開業しているレストランで、お昼をいただく。黄にらの炒め物、美味しい。
 海老のグリンピース炒め、青い野菜2品――わたしが食べたいといったから、茹でたけのこを甘いマヨネーズで食べる。デザートは、木耳と棗の少し甘めの椀。
 暎暎さんのマンションの前の区画に、先生を退職されという方が引越しの真っ最中だ。大きな冷蔵庫が運び込まれている。引越し屋は、「原住民の搬家」。Tシャツの背中にそう書かれている。体格のいい若者たちがつぎつぎと引越し荷物を運び込む。メンバーは全員原住民だという。(つづく)
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2010/10/27 18:45 アジアへの旅 TB(0) CM(0)
2010.10月1日 台湾 台北にて

深夜空港からバスに乗り、終点台北駅でバスを降りると待っていたかのように土砂降りの雨が降り出した。ええっ、あんまりじゃな~い! 深夜12時。人影はまばら。
予約した、大名ビジネスホテルは、案内によると「台北駅前三越の隣のビル4階。1階にスターバックスがある」
 しかしたまたま、プリンターの調子が悪く、ホテル案内を印刷できなかった。
あとでと思って、すっかり忘れた。つれのふじゑさんと、雨の中をスーツケースをがらがらひいて、オバサンふたり、さまよう。
「ホテルの案内を印刷しないなんて!」。ったく!とふじゑさん。
 雨の中をぐるぐる歩いて、探して、スターバックスがあった。新光三越に向かい合ったがわにコンビニがあいている。「ちょっとお尋ねしたいんですが、大名ビジネスホ テルわかりますか…」
 「ああ、この上ですよ。ちょっと待って」地獄で仏! 日本語のわかる店員さんだった。ああ、よかった。これで今日野宿しないですんだ。ベンチで朝を待つか、台湾インタネットカフェ初体験かと思っていた。1泊代金の7000円はカードで前払いしているから、くやしいけど。
 ふじゑさんは、「わかった? じゃあね」とそっけなく友人の家へ。店員さんは、エレベータまで案内してくれて、19階をおす。なんと19階!新しいホテルに泊まるときは、地図を確認すべし。
 大きいビル、19階に降りる。人っ子一人いない、フロントらしいものの前で、「すみません」と声をかけると、カウンターの向こう側からおじさんがむっくりと起き上がった。おやおや、まるでラブホテルだね。
 1938のキーをもらう。廊下は非常灯しかついていないほどの暗さ、おまけにまだ工事中じゃない? コンセントが壁から飛び出している。安普請だけど、部屋は清潔だ、設備は一応整ってる。冷蔵庫、湯沸し、テレビ、エアコン、バスタブ。読書机もあるしソファもある。ベッドも大きい。いちばんは、正面西側が全面ガラス戸。そっくり台北の街がみえる。
 雨の中を歩いたせいか神経が昂ぶる。眠らない大都会の灯を眺めながら、台北の夜は更けていく。ビールも飲まずに寝る。

台北駅前屋台にて
2010/10/26 11:00 アジアへの旅 TB(0) CM(0)
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